2008年10月13日月曜日

ゴミ有料化

 今年最後の芝刈りをした。朝ゆっくり起きて…新聞読んで…ネットを見たり…コーヒー飲んだり…だいぶ遅くなって歯を磨いているとカミさんに「芝刈ってね」と…。住んでいる街は、来月からゴミ回収が有料化された。古くなった芝刈り機を無料のうちに滑り込みでゴミに出すため、最後のお仕事をさせろとのお達し。しぶしぶ働く(笑)…なぜなら…(言うまでもないか笑)。

 ゴミ回収の有料化自体に異論はないのだが、効果がどうなるか、気になる。このような施策は、どの程度強制力を持てるものなのか。…というか、ルールに従わない振る舞いをどのようにして抑制するつもりなのか、分からないということ。実際、ゴミ・ステーションには家電リサイクル対象のテレビや小型の冷蔵庫が放置されていたこともあるが、そのような場合、周辺の人間でなくて、遠くからそっと運んで来たっていうケースが少なくないとか--ゴミ・ステーション周辺の住民の声だが。でも、特に疑って割り引いて考えなくても良いような、普遍性のあることばだと、私は感じている。

 要するに、外部不経済が発生しやすいゴミ問題に、さらに負の方向のインセンティブが増加されると感じられるわけである。無料の時だと、カラス除けのネットをきちんとかけていないとか、時間を守らない等々の問題が話題に上ったが、有料化になると料金を負担せず放置されたゴミをどうするか、深刻な問題となる。どこかで料金を負担するのか、行政の側でその分、見込んで対応するのか。最初からフリーライダーを織り込んだ施策だと考えて料金を負担せずゴミを出す輩が多ければゴミ・ステーションが不衛生な状態になるのは必然。住民のモラルを高めて…などとといっても、生活圏の外からゴミだけ持ち込まれては打つ手なし。

 簡単に言えば、フリーライダーの抑制には罰則規定が必要だと思われるが、しかし、そのためのモニタリングのコスト(人的、時間的、経費的等々)を考えると割に合うのかどうか。ただ、そのような防衛策を何ら講じず、地域住民の丸投げする施策執行姿勢が多いのではないだろうか。他のところの話だが、町内会長が張り込みをして「犯人」を捕まえ、「もうやりません」との言質を取ったが、その後、別のゴミ・ステーションに捨てるようになっただけだったとか。私人間では限界があることは当然。

 ただ、一方では公権力の介入は…と否定的に捉える立場も存在するのでしょうね。そのため何たらの市民運動的な団体に抗議される糸口を作らないため、自己防衛的に行政の側でそれら権力行使的側面を盛り込まず施策を立案するのだろうか。まあ、ケース・バイ・ケースで理由は一概に決められないのだろうが、「仏作って魂入れず」。せっかくの取り組みも住民の満足感を低下させるだけの結果になっては残念だ。今後の展開を注意深く見守りたい。

 …ここまで原稿を作って、投稿するのを忘れていた(笑)。案の定、料金を負担せずごみを出したり、分別の区分を守っていないごみがチラホラ…。市役所の職員は、朝早くから当日の収集区域のごみステーションで立ち番をしている様子。効果のほどに限界があるのは当然だが、少しでも努力しようとの姿勢を見せることが重要なのだろう。今後、「違法」な(?)ごみが減ることを期待するのだが…。

0 件のコメント: